2010-01-01から1年間の記事一覧

『ハーモニー』伊藤計劃

伊藤計劃の第二長編と言うか、最終長編と言うか。HTML風の感情マークアップ言語で記述と言うスタイルで書かれた一作。「大災禍」後の、生命主義(と言うか健康絶対主義)の世界を舞台に描かれたディストピア小説。一つ気になっているのは終盤に出て来たミァ…

カシオ EX-H20G

GPS測位とモーションセンサー(加速度、角速度、磁気)を組み合わせたハイブリッドGPSが売りのコンパクトデジカメ。画質とかはさておき、GPSログ機能がどんなものかと試してみた。 一度できれば衛星捕捉できない時にもモーションセンサー使った推測航法で位…

『M・D 上下』トマス・M・ディッシュ(松本剛史)

随分前に読み始めて上巻まではそこそこさくさくっと読んだのだけど、その後でほかに読みたいものとかに押されてのびのびになっていたのをようやく読了。魔法の杖”カデューシアス”を手にした主人公がもっぱら自分のためにその力を使って、だけど最後は…面白い…

魚卵

先日の某テレビ番組とかそれを受けてのTwitterとかで魚卵ネタがあったので自分もちょっと書いてみるなど。 たらこ 魚卵と言ったらまずはたらこ。スケトウダラの卵巣を塩漬けにした塩たらこがおなじみ。自分が子どものころは流通の問題なのか家計の問題なのか…

『微熱の街』鳴海章

寺多政道、通称テラマサ。関東粋星会若頭心得―四十もなかばすぎて自前の組を持てない半端な俺だ。犬ころみてえに慕い寄ってくる日系ブラジル人の扶利夫だけが弟分よ。そんな俺のもとに八歳のガキが現れた途端、トカレフ持った正体不明の連中に襲われた。ガキ…

SHURE SRH840

これまで仕事用のヘッドホンとしてaudio-technicaのSQ5を使ってきて、まあ特に不満があったわけじゃないのだけど最近もうちょっと真面目に音を聞かないとなってことで買い替えを検討。SQ5は手ごろなのってことで探して買ったので今度はモニターヘッドホンに…

諜報指揮官ヘミングウェイ 上下 ダン・シモンズ(小林 宏明 )

1942年、FBIの作戦実行機関SIS所属のジョー・ルーカス特別捜査官は、フーヴァー長官の特命を帯びハバナへ飛んだ。当時、キューバ在住の小説家ヘミングウェイは地元の民間人を集め、ナチス工作員やUボートの動きを監視するクルック・ファクトリーという防諜組…

ナイフレス

6cm未満の刃物でも何の気なしに持ってると軽犯罪法違反で引っ張られるこのご時世(法的には昔からそうだけど、五月蝿くなったのは割と最近)、二年ほど前にこんなポケットツールが欲しいなんてことを書いたのだけど、最近になってアマゾンの商品あれこ眺めて…

【追記】

CD-Rの中身、ちゃんと聞いてみるとやっぱり音質悪い。低ビットレートで圧縮したファイルをCD-Rに焼いた感じ。96kbpsぐらいか、もうちょっと低いか

ケースの中身はCD-R

ここの所の円高を受けて、Amazon.comからCDを買うとかなーり安い。ってことでKate TaylorのCDを三枚注文していたのが届いた(と言うか不在配達票が入っていたので取りに行った)。 そのうちの一枚が"Kate Taylor Live at The Cutting Room" 早速iTunesに取り…

『魔道師の虹 上下(暗黒の塔 4)』スティーヴン・キング(風間賢二)

ダークタワーシリーズ第四弾。これまでの三作よりも読みやすかったのだけど、やっぱり時間掛かったなあ。同時並行で他の本も読んでるってのもあるんだけど、集中して読み続けることができないタイプの本はどうしても時間がかかる。

『最も危険な場所』スティーヴン・ハンター(公手成幸)

これはスワガーはスワガーでも父親のアールのストーリー。『四十七人目の男』が忠臣蔵だったら『最も危険な場所』は『七人の侍』だな。面白かったけど、無理にリボルバー縛りにしなくてもよかったんじゃないの?と言うのは無理にボブ・リーにチャンバラやら…

『四十七人目の男』スティーヴン・ハンター(公手成幸)

『極大射程』で大活躍した狙撃の名手ボブ・ザ・ネイラー(釘うちボブ)ことボブ・リー・スワガーも還暦を過ぎ、それなりの収入もあって平和な生活を送っていたはずなのに、太平洋戦争で戦った父親同士の縁で退役自衛官と交友を。ってな発端からはじまるチャ…

増補 ハナコ月記 吉田秋生

雑誌hanakoに1988年6月から1994年9月まで連載された自分と同年代のイチローさんとハナコさんカップルのお話。当時の世相(と言うかhanakoに特集されるようなもの)を盛り込みつつ男と女のディスコミュニケーションをコミカルに。まあ、なんと言うか当時を思…

積ん読

基本的に積ん読はしない主義なんだけど、最近ちょっと溜まりつつある 高慢と偏見とゾンビ ジェイン・オースティン&セス・グレアム=スミス(安原和見) 戦いの子 カリン・ロワチー(嶋田洋一) 艦長の子 カリン・ロワチー(嶋田洋一) メタルギアソリッド ガンズ…

スマートフォンあれこれ

IT

七月にXperiaの値段を調べてから三ヶ月以上経って、いろいろ状況も変化して来たので覚え書きも兼ねてまとめてみようかと。 S11HT 利点 メカニカルフルキー初期費用がかからないそこそこまともなテキストエディタがあるWMWifiRouterが使えるテザリングしよう…

LIMIT(全四巻) フランク・シェッツィング著 北川和代訳

軌道エレベーターを使っての月のヘリウム3採掘が実用化された近未来を舞台に、月でのスーツケース核爆弾を使ってのテロ計画を軸に上海、ベルリン、ロンドンで謎を追う三人組。一方月ではテロリストが行動を開始して。さらにテロの黒幕は? 微妙な近未来が舞…

クルーソー 第二話

TV

第二話は超自然ネタ。さほど広くはない島であんなのと同居してるのはあまり気分よくないぞ、多分。 生け贄の骨を海に葬るのが正解でよかったねって感じ。BS11 ドラマ クルーソー

クルーソー 第一話(二時間スペシャル)

TV

ご存知『ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険』のドラマ化。ロンドン時代のシーンでロビンソンの父親役でショーン・ビーンとか、出資者でサム・ニールとか、島の方でスペイン船の船長でホアキン・デ・アルメイダが出てたりでなかなか豪華な…

『魂追い』田辺青蛙

『生き屏風』の続編と言っていいのかな。同じ世界で前作の主人公(?)県境の妖鬼皐月が魂追いの少年縁(えにし)と出会う所から話は始まる。前作が「里」に腰を据えて時間軸が進行して行ったのに対して本作は時間変化は少ないが皐月と縁の二人組が旅をする…

LIMIT 1 フランク・シェッツィング著 北川和代訳

『深海のYrr』(って未読なんだが)の作者の宇宙もの。軌道エレベーター、月のヘリウム3、上海のサイバー探偵なんかがあれやこれやと。って、これ、早川ではSFじゃなくてNVなんだ。ドイツ人作者だけどほとんどドイツ人が出てこないし、キーマンはドイツ人じ…

Christmas and the Beads of Sweat

ローラ・ニーロ1970年のアルバム。アナログ盤は持ってるのだけどヒアリング環境を整備してないので改めてCD購入。久しぶりに聞いたけど、やっぱりいいや。曲は全体に地味なんだけど落ち着いて聴ける。特に"Upstars By A China Lamp"がいい。それと、"Beads of…

仙台市営バス一日乗車券

仙台市内の観光には市営バスの「るーぷる」(観光スポット巡回バス)の一日乗車券600円を使おうかとも思ったのだけど、運行が16時までだけだし、行ける場所も限定されちゃうってことで調べたら市営バスの一日乗車券620円ってのもあるってことでそれを利用す…

仙台のチェーン店

月曜から家族と松島→仙台と旅行に行って、仙台市内でふと気になったのがチェーン店の分布の仕方。東京でだったら同じ系列の店は客を取り合わないようにそれなりにばらけてると思うのだけど(ま、例外はあっちこっちにあるが)、仙台ではあるエリアでどこかの…

岩牡蛎

例年、ML関係で集まって岩牡蛎を取り寄せて食べているのだけど、去年はみんなの都合があわなくて開催せず、今年も漁の具合と都合がうまくかみ合わず。だけど岩牡蛎食べたいねえってことで昨日はこども劇場関連メンバーで。いつもの菅原鮮魚店はまだ海の様…

スマートフォンの近況

IT

最近、Xperiaが安くなってるってことで、ざっとWebで調べたら店によっては19,800円なんて情報も。と言う訳で昨日の帰宅時に八王子のヨドバシに。二年縛り付けて36,800円ってことであんまり安くないなあってことで近所の携帯ショップを覗いてみたのだけど、二…

ドレスデン・ファイル 第一話「夢」Birds of a Feather

TV

ジム・ブッチャー原索のファンタジー(?)シリーズのニコラス・ケイジ制作によるドラマ化。刑事マーフィーが出動した現場には全身の皮を剥がれた死体が。そして、魔法使いハリー・ドレスデンの前には怪しい影に怯える少年が助けを求めて現れるのだが… 設定…

第3回 八王子Tweetup!

昨夜はみなみ野でTwitter絡みの宴会。カフェ貸し切りで二時間飲み放題で二十数名が。Twitter絡みだからでも無いだろうけどIT関連率高く、更にiPhone率の高いこと。 で、iPadだのAndroidだの八王子だのなんだのの話題であれやこれやと。呑み放題終わっても貸…

TEAC骨伝導ヘッドホンHP-F200

四月にTEACの骨伝導ヘッドホンHP-F200の試聴用デモ機貸し出しなんて記事を読んだので、どんなもんだろうと申し込んだのだけど順番待ちで。今日、ものが来たので開封したら外箱には「TEAC Filltune HP-F200」と書いてあるのだけど、中身はHP-F200のヘッドセッ…

『残虐行為記録保管所』チャールズ・ストロス(金子浩)

表題作と続編の『コンクリートジャングル』を収録。前に読んだアイアンサンライズよりもつぼにはまったのはSF+魔法ってのが好きだからなのか、一人称視点の語り口が好みなのか。早く続きを読みたいぞ、と。読みたいと言えば序文を書いてたケン・マクラウ…