たまには映画の話とか

映画『ムーンフォール』

こないだうちからアマプラでやたらと推して来てた本作、エメリッヒが監督でハルベリー主演ってことで、絵柄は保証されてる感じ?で、見てみたけど、なんだこりゃ?なんでこんな脚本が通るのよ?

月みたいなクソでかいもの動かそうとしたらめちゃくちゃ大量のエネルギー放出があるはずで、しかも動き方からしたら月の東極(地球から見て西側の端っこ)で碌でもないことが起きてたはずだから、肉眼でもわかるレベルじゃないの?

あと、なんで質量が変化するの?なんでその辺の説明が(100%嘘科学でもいいから)ないのさ。

さらに、なぞの黒い物体がなんかの存在だとして、なんでそんなものをEMPでやっつけられるのかの根拠説明もないし、ロシュ限界ぎりぎりの月にICBMぶち込んでどうにかできると判断した理由も不明。

っつか、海水面が100mぐらい変化するほど月が近づいてるのに飛べる航空機とか、離昇中に海水がぶっかかっても平気なシャトルとか、それを言ったら何年も博物館にあって、交換部品(特にOリング)も古いままのシャトルがたった3週間の準備期間で飛び立てるとか、もう無理無理。

結局のところ、エメリッヒに好き放題作らせて、整合性とかリアリティ(リアルであることじゃなくて、リアルっぽくあること)とか気にならない人たちが作った、技術の無駄遣い的映画ってことかな。日本での劇場公開がなかったのは、日本資本も投資して作品としては良い判断だったのでしょう。