「ブッシュ政権による科学の歪曲」を暴く本

この記事を読んでニーブン+パーネル+フリンの『天使墜落』のことをちょっと思い出した。小説の中では環境左派が米国政府を牛耳ってるのに対して、現実のアメリカは環境右派が牛耳ってるし、作品の舞台は氷河期が始まってるのに対して、現実は温暖化が進行してるわけだけど、どちらも反科学主義が権力を握っている。

初めてこの小説を読んだときは「いくらなんでもこんな極端なことにはならないだろう」と思ったのだけど、どうも現実の世界を見ていると(右に傾くのか左に傾くのかはともかくとして)あながちありえない話でもないのかなとも思えてくる。