『機龍警察(ハヤカワ文庫JA)』月村 了衛

内容(「BOOK」データベースより)
大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた…“至近未来”警察小説を描く実力派脚本家の小説デビュー作。

舞台はちょっと未来の東京。パトレイバーでは建設重機の発展系だった二足歩行メカだけど、ここでは兵器としての成り立ちが。サイズ的にはボトムズのATとかアップルシードのLMあたりがイメージしやすいような。

で、犯罪者がそんなの使うから警察にも対抗部隊が作られるわけだけど、主役はさらに先鋭的な対テロ専門チーム。

ロボットものにしては血なまぐさい話運びだけど、読み手を飽きさせないうまさがあってさくさくっと読了。メカの限界もそれなりにはっきりしてて無理を感じさせないし。

機龍のメカの秘密だとか、事件の黒幕だとかは続編以降に持ち越しなのがちと消化不良気味だけど。

それはそれとして、ぱちもんでも結構制作費用がかかりそうなメカなのにそうほいほいと密造したり、密輸したりできるんかなあとか、そんな大層なものの割には50口径で装甲ぶち抜ける程度かよなんてのはあるけど。

あと、この手のメカの動力源ってなんなんだろう。内燃機関使ってる設定のアニメもあったりはしたけど。