『姥捨ノ郷-居眠り磐音江戸双紙(35)』佐伯泰英

内容(「BOOK」データベースより)
連日厳しい残暑に江戸が見舞われる頃、坂崎磐音、おこんらは尾張名古屋城下の長屋で落ち着いた日々を送っていた。折しも、磐音との稽古を望む武芸者が藩道場に現れる。どうやら田沼の刺客らしいのだが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第三十五弾。

名古屋城下でしばらく落ち着くのかと思ったら、大きなお腹を抱えて厳しい旅路っておこんさん虐めるなあ、作者は。まあ、とりあえず結果オーライなんでいいんだけど。

で、現時点で既刊の『紀伊の変』あたりから反撃でしょうか、人もまた集まって来たし。

それはそれとして、ブーメランは的に当たったらそこでおっこちて戻って来ないんだけどなあ。作者の年齢だと『怪獣王子』を見て育ったってわけでもないだろうに。