なんかあっちこっちで盛り上がってるらしいのだけど(と言っても二箇所かそこいらでしか読んでないけど)、全能の神ってな中東系一神教の概念なのでそもそも日本人にはなじまない概念なんではなかろうか。と言うか、中東系一神教徒以外全般になじまない考えのような気がするんだけど。
ま、それは置いといて全能の神の存在・不在を証明できるのかと言う思考実験としては、まずは全能の神の存在を仮定して話をすすめよう。
- 神は全能である
- 神は全能なんだからが衆生(これは仏教用語か)に顕現するつもりがあるのなら間違いなく顕現できる
- モーゼやヘススやムハマンドに対しては顕現したらしいけど、裏返せば千年以上明確な顕現はない
- そもそも中東系一神教徒以外(あちらの表現としては無心論者や邪教の信者か?)に対して顕現されたことはなさそう
- と言う事は人類全般に対して顕現するつもりはないと推定される
- 神は全能なんだから顕現する気が無い、すなわち存在を隠蔽するつもりなら我々が存在に気がつけるはずが無い
- よって我々が全能の神の存在を認識することはできない
なんて結論に達してしまう。逆に全能の神などいないと言う前提に立つと、そもそもいないんだから存在を認識することはできない。と言う訳で、どうころんでも全能の神の存在を認識することは出来ないと言う不可知論的結論に達するわけだ。