アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚) 』ゲイル・キャリガー (川野靖子)

19世紀イギリス、人類が吸血鬼や人狼らと共存する変革と技術の時代。さる舞踏会の夜、われらが主人公アレクシア・タラボッティ嬢は偶然にも吸血鬼を刺殺してしまう。その特殊能力ゆえ、彼女は異界管理局の人狼捜査官マコン卿の取り調べを受けることに。しかしやがて事件は、はぐれ吸血鬼や人狼の連続失踪に結びつく―ヴィクトリア朝の歴史情緒とユーモアにみちた、新世紀のスチームパンク・ブームを導く冒険譚、第一弾。
（「BOOK」データベースより）

巷で評判のパラノーマルロマンス。19世紀末のロンドンって、この手の話にもってこいの舞台なのかね。楽しく読めたし、シリーズの続きも楽しみなんだけどのっけからのツンデレ展開があっという間にデレデレになりすぎてるような。もうちょっとツンで引っ張ってくれた方が個人的にはよかったかなあ。

あと、すでにシリーズ第二巻まで邦訳刊行されてるんだけど、出だしだけとんとんとんと出版されて、シリーズ後半は放置ってのは無しにしてほしい。シリーズ第一作で翻訳版が止まっちゃったあまたのシリーズはともかくとして、三冊目まではすぐに出たハリー・ドレスデンみたいな例もあるので。