久しぶりの更新
8月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2523
ナイス数:22
火星無期懲役 (ハヤカワ文庫SF)の感想
終身刑の受刑者を火星に送り込んで基地建設させるってところでやばさがぷんぷんしてるんだけど、読み進めると請負企業のやばさがどんどん出てくる。 全体としては面白くて楽しめたけど、読後疑問が。 で、最初の二人が死んだ時点ではまだ事故とか自殺って感じだったけど、ゼウスが殺された段階でなんでブラックを疑わなかったんだろう? あと、最後に会社を脅すけど、それって会社経由じゃなくてもネタをばらす手段がないと有効性が低いんじゃないだろうか。
読了日:08月03日 著者:SJ モーデン
違国日記 11 (フィールコミックス)の感想
綺麗に完結。ちょっと泣かされた。単発ものでいいから、10年後ぐらいの後日譚も読んでみたい
読了日:08月08日 著者:ヤマシタトモコ
寝煙草の危険
読了日:08月12日 著者:マリアーナ・エンリケス
詩歌川百景 (3) (フラワーズコミックス)
読了日:08月13日 著者:吉田 秋生
魔術師ペンリックの仮面祭 (創元推理文庫)の感想
ペンリックの三冊目。おお、大人になったなあ
読了日:08月16日 著者:ロイス・マクマスター・ビジョルド
さんさん録【新装版】 (ゼノンコミックス DX)の感想
妻に先立たれ、息子家族と同居し始めた男が、妻の残した家事ノート見ながらあれこれやったり、周囲の人間との関係性を作り変えて行ったりを淡々とした筆致で。 仙川さん、いいなあ
読了日:08月18日 著者:こうの史代
石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)の感想
アマプラでドラマを見て興味が湧いたので読んでみた。ドラマ、割りと原作に忠実だったのね。まあ、木村文乃の方が如月塔子より10cmぐらい背が高いとか、髪型がとかはあるし、映像化する都合の脚色は当然あるんだけど
読了日:08月22日 著者:麻見 和史
ハチミツとクローバー コミック 全10巻完結セット (クイーンズコミックス―コーラス)
読了日:08月25日 著者:羽海野 チカ
読書メーター
たまには映画の話とか
こないだうちからアマプラでやたらと推して来てた本作、エメリッヒが監督でハルベリー主演ってことで、絵柄は保証されてる感じ?で、見てみたけど、なんだこりゃ?なんでこんな脚本が通るのよ?
月みたいなクソでかいもの動かそうとしたらめちゃくちゃ大量のエネルギー放出があるはずで、しかも動き方からしたら月の東極(地球から見て西側の端っこ)で碌でもないことが起きてたはずだから、肉眼でもわかるレベルじゃないの?
あと、なんで質量が変化するの?なんでその辺の説明が(100%嘘科学でもいいから)ないのさ。
さらに、なぞの黒い物体がなんかの存在だとして、なんでそんなものをEMPでやっつけられるのかの根拠説明もないし、ロシュ限界ぎりぎりの月にICBMぶち込んでどうにかできると判断した理由も不明。
っつか、海水面が100mぐらい変化するほど月が近づいてるのに飛べる航空機とか、離昇中に海水がぶっかかっても平気なシャトルとか、それを言ったら何年も博物館にあって、交換部品(特にOリング)も古いままのシャトルがたった3週間の準備期間で飛び立てるとか、もう無理無理。
結局のところ、エメリッヒに好き放題作らせて、整合性とかリアリティ(リアルであることじゃなくて、リアルっぽくあること)とか気にならない人たちが作った、技術の無駄遣い的映画ってことかな。日本での劇場公開がなかったのは、日本資本も投資して作品としては良い判断だったのでしょう。
BMW 600
昔、スティーブ・カーミーン氏(Mr. Steve Carmean)が公開していたページを、許可を得て翻訳公開していたページの再録。
第二次大戦後,BMWは深刻な財政危機に陥っていた。 資金はほんの少しで、爆撃によって工場も残って居ない状況では、メルセデスによって吸収されることが予測されていた。 収益性を改善するためにBMWはミラノに所有するイソ社(Iso SpA)で小さな自動車を製造していたイタリアの冷蔵庫製造業者レンツォ・リボルタ(Renzo Rivolta)に着目していた。 レンツォは彼のイセッタが普及することを望んでおり、そのためにフランスのベラム社(Velam)やブラジルのロミ社(Romi)と言った幾つもの製造業者にライセンスをあたえていた。 ベラムは小さなバブルカーを世に出し、また少数のスポーツモデルを作っていた。 そしてBMWは小型車の生産の主流となって世界を制覇した。 その生産期間を通して161,000台以上のイセッタが生産された。 しかし、その同じ時にBMWは「本物の自動車」を生産したかった。 そのような自動車を生産するだけの資源はなく、また地元の人々が大きな自動車を買ってくれると言う確証は無かった。 BMWはこの状況において600で究極のゴールを目指した。
600はそのフロントドアのせいでしばし間違ってイセッタと呼ばれている。 例えいくつかの否定しがたい類似性を有しているとは言え、600はバブルカーとは一線を画している。小さな片肺のイセッタとは違って、600は二つの気筒と格好いいとも快適だとも言えないが四人分のシートを有していた。 600は「リムジン」と呼ばれたが、私が思うにそれはイセッタと比較してのことだろう。 イセッタのチェインドライブはより一般的なトランスミッションに取りかえられ、ギアシフトはシフトレバーを押し込み、左手前に引くと入る後退付きのフロア四速となった。 600にはサキソマット付きモデルも用意されていた。 これらの車においてサンルーフはオプションであり、ほとんどの600にはサンルーフがついていなかった。 欧州向けモデルのバンパーは非常に小さなものだったが、米国向けモデルでは衝突事故の際に乗員を守るために車体の四つの角に"nerf bar"と呼ばれるチューブを備えていた。車には多くのリアエンジン車でと同様に役にたたないヒーターが備えられていた。 前席の左右に設けられた大きなポケットはグラブコンパートメントとして用いられ、またほとんどの人が身体を不必要にねじらないでも運転できる広々としたレッグスペースがあった。 後席の後ろの空は乗員が膝の上に雑貨を抱えなくてもいいように買い物袋の二つやそこいらは置けるようになっていた。 ステアリングホイールはイセッタのものと同じようにフロントドアにくっついていて、ドアが開いた時に邪魔にならないように二つの自在継手でつながっていた。 ドアを開いたまま運転することもできたが、閉じた状態で運転する様に快適にと言うわけにはいかなかった。 もともとのプロとタイプではサイドドアは省かれていた。 安全上の理由から、最後の最後になってサイドドアが設計に盛り込まれた。 しかしながら、サイドドアの品質はフロントドアほどよくはなかった。内装はビニール張りだった。 ホーンは小さくミーミーと鳴り、多くの笑いを誘った。 スペアタイヤはフロントドアに隠され、バッテリーは後席の下に置かれた。 この車はいくつかの点でスパルタンだったかもしれないが、まだシガーライターおよび灰皿を備える程度の余裕があった。 サスペンションはこのモデルで完全に新しくなり、また実際とても一般的になったので未だにいくつかの最近のBMWに見ることができる。 アルゼンチンには'デ・カルロ600'の名で600を生産していた工場があった。
BMW 600 主要諸元
エンジン | |
---|---|
気筒 | 2 |
ボア | 74 mm. |
ストローク | 68 mm. |
排気量 | 585 c.c. |
ピストン面積 | 13.35 平方インチ(*1) |
道弁機構 | プッシュロッド OHV |
圧縮比 | 6.5 |
エンジン性能 | |
最大出力 | 19.5 HP |
最大出力回転数 | 4000 RPM |
最大出力時のピストンスピード | 1790 ft/min(*2) |
エンジン詳細 | |
気化器 | Zenith 28 KL-P |
燃料ポンプ | 無し |
点火プラグ | N3 (Bosch W225T2 long reach) |
燃料タンク容量 | 5 ガロン (23 リットル) |
冷却方式 | 空冷、ダクト付きファン |
電装系 | 12V 130W Dynastart |
バッテリー | 31 AH |
駆動系 | |
クラッチ | 乾式単板 |
ギア | 比 |
4速 | 4.60 |
3速 | 6.90 |
2速 | 10.53 |
1速 | 19.25 |
後退 | 18.75 |
最終駆動系 | ディファレンシャルギア+露出したドライブシャフト |
車体詳細 | |
ブレーキ | 油圧 |
ブレーキドラム内径 | 67 平方インチ(*3) |
フロントサス | コイルスプリング/ダボネット(Dubonnet) |
リアサス | コイルスプリング/トレーリングアーム |
ショックアブソーバー | テレスコピック |
ホイール | スチール(プレス) |
タイアサイズ | 5.20-10 |
ステアリングギア | ワームギア |
寸法重量 | |
ホイールベース | 5 ft. 7 in. (170 cm.) |
前トレッド幅 | 4 ft. 0 in. (122 cm) |
後トレッド幅 | 3 ft. 9.5 in. (116 cm) |
全長 | 9 ft. 6.25 in. (290 cm) |
全幅 | 4 ft. 7 in (140 cm) |
全高 | 4 feet 6 in (137.5 cm) |
回転直径 | 約 26 ft. (8 m) |
重量 | 1135 lb (515 kg) |
その他 | |
価格 (1958年 米国) | $1398 (サンルーフ付き $1487)(*4) |
価格 (1959年 英国) | £486 |
最高速度 | 62 MPH(*5) |
燃費 | 47-63 マイル/ガロン(*6) |
全世界での販売台数 | 34,318台 |
アメリカでの販売台数 | 約 1,500台 |
アメリカに残って居る台数 | たったの 170台 |
販売年度 | 1957-59 |
0-60 MPH (0-100 km/h) | 58 秒 |
シフトパターン |
|
インダッシュCDチェンジャー | 社外品のみ* |
*ダッシュボード? |
代表的な対米輸出仕様の BMW 600
アルゼンチン市場向けデ・カルロ | ||
デカーロ600に関するちょっとした情報
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世界の一部ではBMW 600はデカーロ600として知られている。 デカーロは数種類の自動車をライセンス生産していたアルゼンチンの企業だった。 カルロス・デカーロは近ごろBMW600のこの魅惑的な派生車種の歴史について書いてくれた。 時代背景を明らかにするために、彼の手紙は最後のパラグラフを最初にして表示される。 |
デカーロ社は1948年に工場のためのナットやボルトを生産したり、機械工具を供給するエンジニアリング会社として設立された。 デカーロ社に対するホアン・ペロン大統領の政府の高級官僚による未払いの負債は、同社を鉄道車両の再建という政府契約に導いた。 このことは同社を輸送分野へと導く成功した冒険だった。 デカーロ社は50cc、75cc、そして100ccのオートバイの組み立てと製造を始め、オートバイ市場が飽和したときには自動車の製造へと移行した。 |
ミニカーが遅いことに関する有無を言わさぬ言い訳の一つはその安全性である。 最高速がより早いことによって、BMW600はイセッタよりも死の落とし穴に飛び込む能力を有していた。 信じる信じないに関わらずBMW600は戦後何も無くなった欧州人のためのファミリーカートしてデザインされた。 その範囲においてBMW600は適度な成功を納めた。 フォルクスワーゲンは革新的ではない設計の車と市場シェアをわけあう方向からは離れていった。
BMW700の導入はBMWが再び自力で歩み始めたことを意味する。 短い時間でBMWはミニカーという外套を脱ぎ捨て、高品質、高性能の自動車のリーダーとなった。 今や、BMWの車は現金をいっぱい持った人々に買われるようになったので、自社のミニカーの過去を認めて最終的にはBMWは喜んでいる。 現在のBMWは今日の他の自動車会社と比べて健全な成功した企業である。 イセッタ、BMW600、BMW700は このすばらしいエンブレムが生き残るための名誉に値する。
あなたがBMW600や小型車全般についてもっと知りたいのなら、BMW Dave's 600 page、 Marc Sabatini's pageあるいはMicrocar and Minicar clubを試そう。 あなたが新旧の小型車に興味があるのなら、ミニカークラブをチェックしよう。 クラブは例えイセッタのためのように見えても、エンジンが1リッター未満のためのものである。 参加するためには小型車を持っていなくても構わない。 会費は年間20ドルだけど、見たらきっと入会するでしょう。 WebサイトにはBMW600やその手の車に関するページへのリンクが盛りだくさんです。
以下の方々に感謝を:マリリン フェリング(Marilyn Felling)、その出版物および個人的なノートを参照させてもらいとても助かった回復したイセッタ中毒。 さらに、その中の一つから写真をスキャンさせてもらえた幾つもの出版物にあたらせてくれたBMW600愛好家のデイヴ メイジャー(Dave Major)に感謝を。 そしてレストアにとっても時間がかかることを示してくれたマイクロカー/ミニカークラブ(Microcar/Minicar Club)にも感謝を。 彼のデカーロの写真を使わせてくれたマニュエル カルビーノ(Manuel Calvino)に感謝を。 このような車に関して私にメイルを送りたい人が居れば、確かな情報をお約束は出来ないが私は努力します。 carmean@ieee.org宛にメイルを送る(*7)か、私の冴えない仕事のページをチェックしてください。 画像をクリックすると高解像度が見られます。 このWebページのありかは時の応じてかわることがあります。 それが人生さ。 これらのページに何時もアクセスしやすいようにアルタビスタに登録するつもりです。 最終更新日 29 Apr, 2000.(*8) Mac上で作成。 平安を、--スティーヴン カーミーン。
訳注
*1: 13.35[平方インチ] = 86.13[cm^2]となるが、ボア74mmから計算すると43[cm^2]となる。単純な計算間違いと思われる。
*2: 約9.1[m/sec]
*3: 約432[cm^2]
*4: 当時の円ドルレートではそれぞれ503,280円と535,320円
*5: 約99[km/h]
*6: 約20〜27[km/litter]
*7: Mr. Carmeanへのメイルは英語でお願いします。日本語のメイルは小生まで。
*8: 翻訳完了日2001年10月2日
休みが多かった割に読めてないな
5月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2201
ナイス数:10
致死量の友だちの感想
これまでに読んだ田辺青蛙作品とは違ってもののけ類は出てこないけど、地上で一番怖い生き物が対象。うーん、自分としては怪談話の方が好みかなあ。
読了日:05月05日 著者:田辺 青蛙
星系出雲の兵站-遠征-3 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:05月12日 著者:林 譲治
ヤマケイ文庫 野性伝説 羆風/飴色角と三本指の感想
昔読んだときは話盛りすぎだろうと思ったのだけど、その後で他の本なんかを読んだら全然盛ってないし。ここ最近、ヒグマの話題が多かったのでKindleで再読。やっぱりヒグマ怖い。
読了日:05月18日 著者:戸川幸夫
新九郎、奔る!(10) (ビッグコミックス)
読了日:05月18日 著者:ゆうきまさみ
逃亡テレメトリー: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫 SFウ 15-4)
読了日:05月21日 著者:マーサ・ウェルズ
アディ・ラルーの誰も知らない人生 上の感想
18世紀、望まない結婚から逃れるために古き神と取引したアディ、その代償は魂だけじゃなくて自分ではなんの痕跡も残せず、誰の記憶にも残らない状態になって300年、18世紀から20世紀まで節目節目と、2014年をカットバックで描いている。
読了日:05月28日 著者:V・E・シュワブ
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